近年のグローバル社会において、日本人ビジネスマンが外国の取引先や外国人の社員と話す機会が増えています。業界によっては、外国語でメールを打ったり外国に出張に行ったりする光景は、珍しいものではなくなっているでしょう。
その中で、外国人、特に西洋人との価値観の違いに戸惑った経験を持った人もいるのではないでしょうか。彼らの持つ価値観は、アジアの島国である日本と異なる歴史背景から生じているといえます。他者を理解した上で関わるには、彼らのルーツである西洋史を勉強するのが近道といえるでしょう。
しかし、いざ西洋史を勉強しようと思っても、カタカナばかりの単語や複雑な国際関係に尻込みしてしまう人も多いのではないでしょうか?今回は、西洋史を初めて学ぶ人におすすめな、シンプル且つわかりやすく解説された本を9冊紹介いたします。
早わかり世界史 ビジュアル図解でわかる時代の流れ!(日本実業出版社)
ヨーロッパを含む、世界史の大枠の流れを捉えたい人におすすめの本です。ローマ帝国の統治時代から現代にいたるまで、印象的なエピソードを交えながら重要なキーワードの解説がされています。また、解説の中には図やイラストが多く用いられているため、初めて西洋史に触れる人も理解しやすい仕様になっています。多くの国が生まれては滅んできた、波乱万丈のヨーロッパ時勢を時代の流れに沿って学ぶことができますよ。
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仕事に効く教養としての「世界史」(祥伝社)
グローバル社会で働くビジネスマンにとって「常識」ともいえる西洋史の知識が凝縮された一冊です。現在、先進国と呼ばれるイギリス、フランスやドイツなどといった西欧諸国が、現在の形にいたるまでの変遷についてわかりやすく解説されています。それぞれの国や民族にはどのような背景があるのか、その背景が現在の国際関係にどのような影響を与えているのかを知ることは、21世紀のビジネスマンにとって大きな武器となるでしょう。
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30の都市からよむ世界史(日本経済新聞出版)
西洋史を語る上で欠かせないのが、歴史の転換点や華やかな文化の発信地となった大都市の存在です。この本では、古代エジプトのアレクサンドリアから花の都・パリまで、歴史深い30の都市の盛衰を基に西洋史を学ぶことができます。なぜその場所に都市ができたのか、その都市はその場所に住む人々にとってどんな存在であったのかを理解することは、西欧社会を理解する上で大きな助けとなるでしょう。都市の美しい風景写真が多く、眺めるだけでも楽しく西洋史を知ることができます。
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一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書(SBクリエイティブ)
実際に高校で教鞭を執っていた著者による、平易でストーリー性のある文章が話題の本です。歴史上の人物や事件について、難解な単語を用いず、できる限りシンプルに解説されています。西洋史には、日本史には少ない宗教(キリスト教)と国家の関係性の変化など、特有の要素が存在します。この本では、西洋史初学者にとってハードルとなるような日本と異なる概念について、かみ砕いた解説でスムーズに理解することができます。
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教科書よりやさしい世界史(旺文社)
先生・生徒の会話形式で歴史上の重要な出来事が解説されており、まるで教室で授業を受けているような感覚で読み進めることができる一冊です。巻頭には歴史上の偉人がイラスト化されて描かれているため、漫画の登場人物を見るように偉人の業績を知ることができますよ。フルカラー印刷の綺麗なページを読みながら、楽しく勉強を進められます。仕事帰りにパラパラとめくって読むのもおすすめです。
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世界全史「35の鍵」で身につく一生モノの歴史力(日本実業出版社)
膨大な数の世界史の重要事項の中から、ポイントとなる35個を厳選して解説した本です。35個のポイントどうしの繋がりを基に、世界史の全体像をつかむことができます。西洋史では、現在のヨーロッパがどのような変遷を辿ってできたのかを流れに沿って学ぶことができますよ。初心者にも、学び直しをしたい人にもおすすめの一冊です。
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近代ヨーロッパ史(ちくま学芸文庫)
西洋史の中でも「激動の時代」といえる近代ヨーロッパ史を扱った本です。君主が強い権力を持つ絶対王政の時代から民衆の主導する民主主義の時代への移り変わりを、産業革命やフランス革命などの重要な出来事を中心に学ぶことができます。歴史的な出来事に限らず、その時代の経済や技術なども幅広く紹介されているため、よりリアルな近代ヨーロッパの世界観を知ることができますよ。
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子どもたちに語るヨーロッパ史(ちくま学芸文庫)
「子どもたちに語る」と銘打った通り、初心者にもわかりやすく西洋史が解説された本です。限定された地域にたくさんの国がひしめき合うヨーロッパには、民族や宗教、生活の風習などが異なる多様な人々が生活しています。多様な人々がどのようにして共同生活をし、現代のヨーロッパを築き上げてきたのかについて、文化史を交えながら学ぶことができます。
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人に話したくなる世界史(文春新書)
歴史の裏に隠されたおもしろいエピソードを基に、西洋史を知ることができる本です。たとえば、教科書では香辛料やキリスト教の布教先を求めて始まったとされる大航海時代は、実はアフリカの黄金目当てで始まったものだというエピソードが紹介されています。いきなり用語の説明を読むのは難しいと思う方も、エピソードを読みながら西洋史の世界に足を踏み入れることができますよ。
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世界をまどわせた地図 伝説と誤解が生んだ冒険の物語
本書では、未知の世界が存在することを信じて命を懸けて冒険に挑んだ先人たちの歴史を学ぶことが出来ます。地図という切り口から歴史を紐解く斬新な一冊です。今では当然と思われることも、彼らの情熱があるからこそ分かるんですね。分からないことに挑戦することは、今も昔も変わらないのかもしれません。
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帳簿の世界史 (文春文庫 S 22-1)
社会人であればビジネスに関わるお金の話題は避けて通れません。本書は、メディチ家の繁栄、スペイン没落、フランス革命などを会計の視点から解き明かした人気の一冊です。数字嫌いな方も史実を踏まえて学ぶと新たな魅力に気が付くかもしれません。
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名画で学ぶ経済の世界史 国境を越えた勇気と再生の物語
本書は、絵画と画家の視点から、「経済の世界史」を学ぶことが出来る一冊です。なるほどと思われるようなエピソードも多く、ビジネスシーンでも小ネタとしても使えそうです。また、様々な画家が色々な事情を抱えながら描いていたこともわかり人間臭さも伝わってきます。
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まとめ
多様な民族が暮らす地である西洋の歴史について、単一民族の歴史である日本史と比べて複雑だと感じる人も少なくないでしょう。しかし、その複雑さが西洋史の魅力ということもできます。様々な文化が融合して作られた西洋の建築物や伝統行事などは、国際的に有名なものが豊富にあります。
西洋史を初めて勉強する際には、複雑さを紐解いて、なるべくシンプルに時代と地域の繋がりを理解できる参考書がおすすめです。グローバル社会で働くビジネスマンにとって、西洋史の知識を得ることは、西洋人とのコミュニケーションを円滑にする上での便利な武器となるでしょう。今回紹介した12冊を参考に、西洋史を楽しく勉強してみてくださいね。
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