「愛子天皇」待望論!今読むべき女性天皇の本10選

近年皇室の重要議題として持ち上がるのが女性天皇問題。2024年の世論調査では、実に国民の9割が「愛子天皇」=女性天皇を容認しています。しかしながら、現状では、男系男子のみにしか皇位継承権がないのが現実。そのため、将来的には、悠仁さまが即位すると見られています。そもそも、何で天皇陛下の一人娘なのに愛子さまは、跡を継げないの?と思っている方も多いでしょう。

今回は、そんな皇室の歴史初心者の方向けにオススメの本を10冊を厳選し、以下について解説します。

1.皇位継承及び天皇の歴史ついて学べる書籍
2.過去に実在した女性天皇について学べる書籍
3.近年皇室を取り巻く議題について学べる書籍

私自身、歴史好きということもあり、多くの皇室向けの書籍を読んできました。皇室って興味のない人からするとちょっと難しく感じるかもしれませんね。

近年皇族数の減少から主に女性皇族の結婚後の身の上について話し合われており、大きな変革を迎えようとしています。そして、時代の流れに伴うジェンダーに対する価値観。今後、皇室は、どうなっていくのか私達自身主体となって考えられるように歴史を学んでみましょう。是非、最後までご覧ください。

目次

今読むべき女性天皇の本10選

『女性天皇の時代』著者小林よしのり

過去に実在していた女性天皇についてそれぞれ解説しており、特に各女性天皇の皇室継承の在り方について詳しく解説しています。

現在、皇位継承が男系男子のみであることから女性天皇の存在についてご存知ない方もおられるでしょう。しかし、かつて女性天皇は、確かに存在していました。皇室継承が男系男子のみとされる現状に対する疑問を提起し、女性天皇の存在がどのように受け入れられてきたのか、またその歴史的背景について詳しく述べています。

女性天皇の存在意義から愛子さま即位も決して非現実的ではないというテーマになっており、今後、女性天皇問題が議論される時には、大変参考になる著書です。

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『天皇の歴史と法令を見直す』著者所功

こちらの著書所功氏は、宮廷儀式や皇室研究の第一人者として知られており、長年の研究の成果として皇室関係の著書を多く執筆している方です。

神話時代も含め、現天皇陛下まで受け継がれてきた皇位継承の在り方を宮廷文化の目線から解説しています。

また、近代になり制定された法制度から見た皇位継承の在り方も同時に解説しており、皇位継承が男系男子に限るという考え自体が明治以降によって制定されたものだと論じています。つまり、皇室は、2000年以上の歴史を持っている訳ですから、その歴史から考えると比較的新しい主張であることが分かります。受け継がれてきた皇位継承の在り方から、女性天皇の是非を考えられる一冊です。

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『日本の女性天皇』著者荒木敏夫

日本の女性天皇について基礎的に知りたい人にオススメの本です。純粋に過去に実在していた女性天皇について勉強することができます。

実は、日本の歴史上8人10代存在する女性天皇。
一般的には、男性が即位するまでの「中継ぎ」として扱われてきたとされていますが、本当に求められていた役割は、何なのかについて解説しています。各女性天皇の足跡を辿り、その皇位継承の在り方について解説。

そして、近代の女性天皇問題についても論じており、その歴史的背景からの気付きを与えてくれます。果たして、今後女性天皇が誕生するのか過去の歴史的背景から推察できるでしょう。

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『女系天皇 天皇系譜の源流』著者工藤隆

実は、全く別物として考えなければいけない女性天皇と女系天皇。これを良く分かっていない人は、多いですよね。女性天皇だからと言って、女系天皇ではないのです。ただ女性天皇を認めれば、必然的に認めることになるのが女系天皇。

現在、日本の皇位継承は、男系男子のみに限られており、万世一系を守ってきた皇室にとって女系天皇は、論外。そもそも万世一系とは、初代から現天皇陛下まで全て父親によって血筋を守ってきたことになります。世界には、複数王室がありますが、この万世一系を守り抜いてきたのは、皇室のみでありその特異性が良く分かりますよね。

しかしながら、本当に女系天皇は、存在していなかったのか?というのは、素朴な疑問ですよね。
もちろん、万世一系を主張している皇室では、表向き有り得ないことですが、そもそも大昔には、文字がありません。文字がない時代のことを今知るのは、困難であり、その時の歴史を正確に知るのは、無理です。だから、もしかしたら女系天皇も存在していたのではないかという疑問提起になっています。

こちらは、その文字のない時代まで遡り、研究した一冊となっています。女性天皇が存在していたなら女系天皇も存在していたのではないかというのは、確かに考えられることですよね。

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『愛子さま 女性天皇への道』著者高森明勅

皇族が減少している中で再考すべき現皇室典範。

特に天皇陛下の一人娘でありながら、「男系男子に限る」という文言から皇位継承権を持たず、結婚すれば一般人にならざるを得ない愛子さま。

しかしながら、皇女として聡明に成長した愛子さまのお姿から愛子さま即位待望論は、国民の中にも高まっています。そもそも女だから跡を継げないというのも時代錯誤と言わざるを得ません。その愛子さまが即位するには、どうしたら良いのか、また歴史的にそれは、可能なのかについて論じています。

現在の皇位継承の在り方への危惧と今後皇室典範を改正するならば、どう変えるべきなのかを著者なりに提案した著書となっています。

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『ゴーマニズム宣言SPECIAL 愛子天皇論』著者小林よしのり

そもそも女性天皇を認めないのは、男尊女卑が根本的にあるのではないかと気付かされる本です。著者小林よしのり氏は、愛子天皇論者であり、男系批判という極端な意見ではあるものの、男女平等が当たり前の昨今では、女性天皇も居て然るべきでしょう。近年、世界の王室では、性別関係なく長子優先。女性であるがゆえに継げないということを疑問視する本です。

また、現在日本では、一夫一妻制でタブー視される側室制度。それは、皇室でも同様であるものの歴史的に見れば今日まで皇室が続いてきたのも側室のおかげ。そもそも側室なくして、子孫を多く残すことは、無理です。

究極論で言うと、一夫一妻制の今、男系男子のみに限れば皇位継承に無理があるという解説です。だからと言って、今の日本人の価値観では、側室制度の復活は、困難。現実的に見ると女性天皇というのが安定的な皇位継承の上で一つの選択肢であることは、明白です。男系男子のみを見直す上では、一つの意見として勉強になる本でしょう。

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『歴史で読み解く女性天皇』著者高森明勅

過去に実在した女性天皇については、一般的には、「中継ぎ」であると言われていますが、各女性天皇について実際は、どうであったのか解説しています。8人10代存在していた女性天皇の実像に迫り、現在における女性天皇の在り方と必要性について教えてくれる本です。

神話時代にまで遡って伝統と歴史を考慮し、現実的に変えた方が良いのではないかという著書なりに考えた皇室典範についても解説。

そもそも歴史的に見ても、男系男子の推進は、男尊女卑にあたり、安定的な皇位継承のためにも女性宮家創設の是非を説いています。現実的に見ても、皇族数の減少は、明らかであり、安定的な皇位継承のためには、確実に議論が必要な女性天皇。歴史を読み解くことで、その実像に迫ります。

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『知っておきたい女性天皇とその歴史 推古天皇から後桜町天皇まで』著者吉重丈夫

こちらも、過去に実在していた8代10人の女性天皇についてそれぞれ解説していて、女性天皇の基本を学べる本です。

各天皇の時代に一体何が起きたのか?何故、即位することになったのか?当時の時代背景から解説しています。8人10代に渡り女性天皇が居たとは言え、確実に男性天皇が多い中、何故女性天皇が誕生したのか、それには、確実に歴史的背景があります。その歴史的背景をそれぞれ解説しており、女性天皇の歴史的役割を知るには、良い本です。

現在、議論されている女性宮家、女系天皇について一石を投じる内容となっており、万世一系に渡って守り続けてきた皇統の必要性についても解説していています。果たして、女性天皇は、皇室の救世主となるのか、はたまた、破滅の道を進むのか、女性天皇の存在意義を知ることで新たな皇室の姿を知る手掛かりとなる本です。

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『皇位継承問題』編集救国シンクタンク

救国シンクタンク主催のフォーラムの書籍化。ファーラムの書籍化をした本というだけあって、通常の本とは、ちょっと違った感じの本です。

国会では、皇室問題を重要議題として、話し合っています。それに先立ち、有識者会議から方針が提案されたものの棚上げ状態の皇室問題。結局、国会での議論は、全く進んでいない状態です。

そんな現状を危惧した専門家達による各観点からの報告をまとめた内容となっています。安定的な皇位継承を守るためには、先例に基づいた議論が必須であり、女性天皇論も議論対象には、なっているものの、まずは、既に確定している悠仁さまの皇位継承を前提に考えつつ皇族の確保を考えていかなければいけないと論じている本です。ちまたでは、女性天皇待望論が強まっているものの悠仁さまを蔑ろにして女性天皇を実現させるのは、現実的ではないという考え方ですね。

そのためには、戦後GHQによって臣籍降下させられた旧宮家の男系男子の復帰論も一つの案であり、女性天皇や女性宮家だけが選択肢の一つでないことを解説しています。専門家達の意見ですから、国民達の単純な思いとは、若干異なると言えます。

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『入門 「女性天皇」と「女系天皇」はどう違うのか 今さら人に聞けない天皇・皇室の基礎知識』著者竹田恒泰・谷田川惣

作家竹田恒泰氏と政治哲学評論家の谷田川惣氏の対談内容及び谷田川惣氏の論考をまとめた本になっています。竹田恒泰氏は、言わずとしれた明治天皇の玄孫であり、臣籍降下に伴い離脱した旧竹田宮家の男系男子の一人であります。

ある種当事者でもある竹田恒泰氏が女性天皇と女系天皇の違いについて歴史素人にも分かるように解説しています。何故、女系天皇を認めてこず、今日まで男系を守り抜いてきたのかというその必要性と歴史性を語っています。竹田恒泰氏が言うからこそ、余計に説得力を感じる内容となっています。

素人には、なかなか分からない女性天皇と女系天皇。また、今日まで守り続けてきた万世一系の正統性について解説しており、安易に女性天皇を認めるべきではないという当事者目線で語っています。女系天皇を認めるということは、皇室の根幹を揺るがすということ。果たして、歴史を覆してまでも認めるべきなのか、難しい問題ですね。

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まとめ

歴史に興味のない人からすれば、天皇陛下の一人娘である愛子さまが性別関係なく継げれば良いのではないかと思うでしょう。

しかし、歴史的に見ると確かに女性天皇は、存在しているものの、万世一系を守り抜いてきたという歴史から簡単に認めるわけにもいかないという難しさ。それぞれの女性天皇即位には、複雑な歴史的背景があります。

とはいえ、愛子さまも佳子さまも結婚適齢期ですし、このままでは、将来的に皇室に残るのが悠仁さまだけになってしまうのも事実です。現実的に考えると、悠仁さまだけでは、安定的な皇位継承が既に困難であることは、素人から見ても明らか。どのような結果になるにせよ、女性天皇問題は、選択肢の一つとして、議論は、すべきでしょう。

安定した皇位継承のためには、私達国民一人一人が当事者意識を持って考えなければいけません。歴史と伝統、そして時代の融合の象徴が女性天皇と言えるかもしれませんね。

この記事を読んで少しでも多くの方が皇位継承の在り方について興味を持ってくれると嬉しいです。

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