【保存版】国語力を学びたい大人のための本おすすめ15選

「長い文章を人に説明することができない」
「あなたの考えは?と聞かれて固まってしまったことがある」
「小説を読んでも感想が思い浮かばない」
「とにかく文章が書けない」

このような悩みを感じたことはありませんか?
この悩みは「国語力」を鍛えることによって解決するかもしれません。

国語の力とは、大きく「読解力」「思考力」「記述力」に分かれています。
それぞれの力を身に付けることができると、日常の悩みが解決するだけでなく、文章を楽しく読めるではないでしょうか。

そこで今回は、「読解力」「思考力」「記述力」の三つをテーマに選んだ全15冊の本を紹介いたします。

国語力に自信はない人はもちろん、文章の読み書きには自信がある人や、社会人としての教養を身に付けたい人、webライターとして活動するために文章について勉強したい人など、幅広いジャンルを取り扱いました。
ぜひ自分の悩みや興味に合わせて記事を読み進めていってください。

目次

①読解力

読解力とは、書いてあることを正確に読み取り、解釈する力のことを指します。この力は、文章を読むときだけでなく人とコミュニケーションを取るためにも必要です。また、
物事を考えたり、自分の考えを表現したりするための土台にもなります。
まずは、読解力を付けて、「分かった」という実感の持てる楽しい読書をしましょう。

わかったつもり 読解力がつかない本当の原因(西林克彦)

この本では、「わかったつもり」という文章を正確に読むために妨げになる状態に着目して、読解力がつかない原因とその対策について述べていきます。人々がなぜこの「わかったつもり」になってしまうのか、そしてどうすれば「わかったつもり」を脱出して正確な理解ができるのか。実際に読解問題交えて、「分かったつもり」体験ができます。この「わかったつもり」から正確な理解をするための新しい視点が丁寧に記されているため、日常生活でも再現しやすいのではないでしょうか。

[amazon]わかったつもり 読解力がつかない本当の原因 (光文社新書)

[kindle版]わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~ (光文社新書)

[楽天ブックス]わかったつもり 読解力がつかない本当の原因 (光文社新書) [ 西林克彦 ]

難しい本を読むためには(山口尚)

「キーセンテンスを見つける」「文章全体の主張を捉える」
このような複雑な文章を読むために必要な手がかりを一つずつ学ぶことができます。
また、この方法で実際に読解する過程を見ることができるため、自分でも難しい文章に挑戦することができます。これまでとは違った部分に焦点を当てて、新しい文章の読み方をするきっかけとすることができるのではないでしょうか。

[amazon]難しい本を読むためには (ちくまプリマー新書 408)

[kindle版]難しい本を読むためには (ちくまプリマー新書 408)

[楽天ブックス]難しい本を読むためには (ちくまプリマー新書 408) [ 山口 尚 ]

未来形の読書術(石原千秋)

日本近代文学を専門とする筆者が「なぜ本を読むのか」「読者とはどのような存在なのか」という哲学的な問いを通して、新しい視点での読解術を展開していきます。小説を考察する際に手掛かりとなる物語の型の提唱や、小説の書かれ方とそれに対して読者はどのように読み進めていけば良いのかなど、筆者独自の小説の読み方について学ぶことができます。「小説をよく読むけど、どう考察すれば良いのか分からない」という人は読んでみると、読書の幅が広がるのではないでしょうか。

[amazon]未来形の読書術 (ちくまプリマー新書 62)

[楽天ブックス]【中古】未来形の読書術 (ちくまプリマー新書 62)/石原 千秋

本の読み方(平野啓一郎)

芥川賞作家である筆者がスローリーディングを通した小説の考察の方法を記しています。「スローリーディング」とは、素早く文字を追い、網羅的に情報をつかむ速読に対して、必要な情報を選択し、言葉の意味を深く理解する読み方です。具体的なスローリーディングの手法が記されているため手順を追うことで実践することができます。また、スローリーディングの手法を用いて実践的な文学考察がされており、知っている作品から新しい発見をすることができます。小説をどのように読んだらよいか分からないという方にぜひ実践していただきたい内容です。

[amazon]本の読み方 スロー・リーディングの実践 (PHP文芸文庫)

[kindle版]本の読み方 スロー・リーディングの実践 (PHP文芸文庫)

[楽天ブックス]本の読み方 スロー・リーディングの実践 (PHP文芸文庫) [ 平野 啓一郎 ]

2分で読解力ドリル(西隈俊哉)

本書は小学4年生レベル以上の漢字はすべて読み仮名が振られており、子どもから大人まで、全年齢を対象に取り組むことのできるドリルです。読解力を「基本読解・指示読解・図表読解・論理読解・接続読解」と五種類に分類し、これらの力がバランス良く育める問題を掲載しています。地図や案内文といった日常的に目にする文章を用いて読解トレーニングを行うため、生活の中で必要な読解力についてイメージしやすいのではないでしょうか。また、一題二分で取り組むことができるため、毎日一問ずつ解いて少しずつトレーニングしたり、親子や友人と一緒に取り組んだりと柔軟に使えるのが本書の魅力です。

[amazon]2分で読解力ドリル

[kindle版]2分で読解力ドリル

[楽天ブックス]2分で読解力ドリル [ 西隈 俊哉 ]

②思考力

お次に、物事を整理して考える力や情報を結び付けて新しいことを発想する力である「思考力」についての本を見ていきましょう。学生からビジネスマンまで、幅広い人が必要とする思考力とはどのようなものなのでしょうか?
思考の型や方法を学んで、実践していきましょう。

ワンランク上を目指すためのロジカルシンキングトレーニング77(日沖健)

ビジネスの現場でもよく聞く単語である「ロジカルシンキング」とは、筋道を明確にして考える論理的思考を指します。本書ではこのロジカルシンキングを77つもの問題演習と解説を通して、考え方を知り、実践しながら読み進めることができます。ロジカルシンキングの手法が「主張を展開する」や「因果関係を明らかにする」のような達成したい目的ごとに並んでいるため、場面に応じた考え方を見つけることができます。考え方の基礎であるロジカルシンキングの型を網羅的に学び、身に付けたい人におすすめです。

[amazon]ワンランク上を目指すためのロジカルシンキング トレーニング77

[楽天ブックス]ワンランク上を目指すためのロジカルシンキングトレーニング77 [ 日沖健 ]

「具体⇆抽象」トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問 (細谷功)

本書は物事を考えるときに必要な要素である「具体と抽象」に焦点を当ててトレーニングを行うことで、思考力を鍛えていきます。そもそも具体と抽象とはどのような意味なのか、具体と抽象を使って考えるとはどういうことなのか。実際に問題に触れながら「具体と抽象」の考え方を使って練習していくことで、視野を広げ思考力を鍛えることができます。国語の授業でも扱う概念である「具体と抽象」ですが、なかなかイメージしづらいものです。この一冊で今見えているものが違って見えるかもしれません。

[amazon]「具体⇆抽象」トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問 

[楽天ブックス]「具体⇄抽象」トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問 (PHPビジネス新書) [ 細谷 功 ]

思考の整理学(外山滋比古)

お茶の水大学名誉教授で英文学者である筆者、外山滋比古が柔軟な発想と思考を整理する方法について紹介しています。抽象的な思考術を具体的な生活の中のエピソードに結びつけて書かれているため、エッセイのような軽い感覚で読むことができます。キャッチコピーは「東大・京大で一番読まれた本」で、初版は1986年ですが、古臭さを感じることなく、時代が変化しても読み続けることができる一冊となっています。個人的には、読んだ時には難しい気がしてもふと腑に落ちる感覚を味わうことができるのがこの本です。

[amazon]思考の整理学 (ちくま文庫)

[楽天ブックス]思考の整理学 (ちくま文庫) [ 外山 滋比古 ]

教養としての大学受験国語(石原千秋)

「教養は、大学受験国語読解法そのものである」
筆者はこの考え方から大学受験国語に焦点を当て、問題演習に取り組みながら、文章を適切に読み取るためだけでなく、文章の中に自分の価値観を決定づける思考の座標を位置づけることを目的としています。評論文特有の文章の形や高校現代文で頻出な単語などに触れており、文系学部志望の国語が得意な学生やしっかり大学入試問題に取り組みたい大人の方にはぴったりの一冊です。

[amazon]教養としての大学受験国語

[楽天ブックス]教養としての大学受験国語 (ちくま新書) [ 石原千秋 ]

解像度を上げる——曖昧な思考を明晰にする「深さ・広さ・構造・時間」の4視点と行動法(馬場隆明)

本書では「深さ・広さ・構造・時間」の視点から、思考の鮮明さ・明快さを示す解像度の高い視点とはどのようなものか、解像度を上げるためにはどうすればいいかについて述べられています。今の自分の解像度を診断するためのチェックリストや解像度を上げるための具体的な思考方法なども掲載されているため、今の自分と照らし合わせながら思考法について学ぶことができます。解像度を上げて、物事の捉え方を基礎から学びたいビジネスマンにおすすめしたい一冊です。

[amazon]解像度を上げる――曖昧な思考を明晰にする「深さ・広さ・構造・時間」の4視点と行動法

[楽天ブックス]【中古】解像度を上げる――曖昧な思考を明晰にする「深さ・広さ・構造・時間」の4視点と行動法/馬田隆明

③記述力

ここでは、「アイデアはあるのにうまく表現できない」「読んだ人に伝わる文章を書くことが苦手」のような悩みに答える五冊の本を紹介していきます。学生のレポート作成、ビジネスマンの資料作成といった基本的な文章の書き方だけでなく、webサイトやSNS上の文章といった幅広い用途に生かせる文章力を身に付けて、自分が考えたこと・感じたことを表現していきましょう。

新しい文章力の教室(唐木元)

本書は、ポップカルチャーを専門とするwebメディア「コミックナタリー」の初代編集長が社内での新人研修の内容を、文章を学びたい人に向けて書籍化したものです。良い文章とは、完読される文章だと定義づけ、完読される文章を書くためにはどのようなことが必要なのかが述べられています。文章の書き方の手順や、よりよい文章にするためのテクニックが全77つに渡って紹介されており、基本的な事項から言語化しにくい細やかなテクニックまで網羅的に学ぶことができます。文章術の本に迷ったらこれを読んでおけば間違いない、そう思える一冊です。

[amazon]新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング

[kindle版]新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング できるビジネスシリーズ

[楽天ブックス]新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング (できるビジネス) [ 唐木元 ]

「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。(藤吉豊・小川真理子)

100人の文章のプロが実践している文章表現のテクニックを40のルールにまとめたものです。文章の書き方テクニックがランキング化されて整理されており、知りたいと思う部分をピンポイントで学ぶことができます。また、ビジネスシーンでの文書作成からSNSの投稿文といったものまで幅広く扱っており、書きたい内容に合わせて情報を集めることができます。自分の文章と向き合ったことのない方でも手に取りやすく、自分の文章レベルに合わせて書き方を学びたいという方におすすめの一冊です。

[amazon]「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。

[kindle版]「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。

[楽天ブックス]「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。 [ 藤吉 豊 ]

理科系の作文技術(木下是雄)

大学生のレポート作成やビジネスマンの書類作成など、論理的な文章を作成しなければならない場面での書き方を学ぶことができます。文章を書く際の目標設定やルール、マナーといった学生のうちに知っておきたい作文技術の基本が詰まっています。タイトルには「理科系の」とありますが、文系・理系に関わらず文章を書く際に必要な要素が入った一冊です。お決まりの文句、学生のうちに読んでおきたかったという言葉がぴったりな一冊です。

[amazon]理科系の作文技術 (中公新書 624)

[kindle版]理科系の作文技術(リフロー版) (中公新書)

[楽天ブックス]理科系の作文技術 (中公新書) [ 木下是雄 ]

沈黙のwebライティング-Webマーケッターボーンの激闘-

本書は文章の書き方の基本を学び、実際にwebライターとしての活動やブログ・SNSなどで多くの人に読まれたいという方に向けて書かれています。Webサイトを上位に表示するためのSEOライティングや商品を選んでもらうための文章の書き方など、実践的に文章を書くためのノウハウが詰め込まれています。文章のみの説明だけでなく、漫画や挿絵が多く、ストーリーを進めながら知識を得ることができるという特徴があり、webライティングに挑戦したい初心者でもスムーズに読むことができます。全639ページと分量もしっかりあり、webライティングを勉強したい方にとって読み応えのある一冊です。
癖のある絵柄ですが、最後まで読むころには慣れて読みやすくなってきます。

[amazon]沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘— アップデート・エディション

[kindle版]沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘— アップデート・エディション

[楽天ブックス]沈黙のWebライティング Webマーケッターボーンの激闘

書く習慣 自分と人生が変わるいちばん大切な文章力(いしかわゆき)

この本は文章を書くためには、書くことが好きでいることが必要だと考える筆者が、書くことを好きになるための考え方を説明していきます。何のために書くのか、誰のために書くのかといった文章を書いたことがあるひとなら考えたことのある悩みに寄り添いながら、書きたいという想いにさせてくれる一冊です。楽しく書くための具体的な方法や、書くことを日常に組み込むための習慣化の方法、自分の文章に自信が持てるようになる方法など、前向きに書くことを続けるための考え方が記されています。
日記・SNS・note・ブログなど、書いては消して、下書きに溜めて…ということを繰り返していませんか?そのような方に読んで欲しいです。

[amazon]書く習慣 自分と人生が変わるいちばん大切な文章力

[kindle版]書く習慣 自分と人生が変わるいちばん大切な文章力

[楽天ブックス]書く習慣 自分と人生が変わるいちばん大切な文章力

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「長い文章を人に説明することができない」
「あなたの考えは?と聞かれて固まってしまったことがある」
「小説を読んでも感想が思い浮かばない」
「とにかく文章が書けない」

そんな悩みに答えるおすすめの本を、「読解力・思考力・記述力」の三つ観点から、15冊紹介しました。
自分の悩みや興味に合わせて、まずは一冊手に取っていただければと思います。
そして、ぜひ本に書いてあることを家で、仕事場で、学校で、実践してみましょう。

この記事が読書や分取を書くきっかけとなれれば幸いです。

👉[amazon]国語力を鍛える本のおすすめはこちら。

👉[楽天市場]国語力を鍛える本のおすすめはこちら。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次